「Obsidianを使い始めたものの、デイリーノートをどのように活用すればいいか分からない」 「毎日の記録をつけたいが、どのようなテンプレートを用意すべきか迷っている」 こうした悩みを抱える方は少なくありません。
Obsidianのデイリーノートは、単なる日記としてだけでなく、思考を整理し、新しいアイデアを生み出すための「第二の脳」の玄関口として非常に強力な機能です。しかし、自由度が高いツールであるため、最初の使い道に迷いやすいという側面もあります。
そこで本記事では、Obsidianにおけるデイリーノートのシンプルな使い方や、挫折せずに書き続けるためのおすすめのテンプレートについて解説します。
この記事では、以下の内容をまとめています。
- デイリーノートを書くこと自体のメリット
- 他のツールではなく、Obsidianで書くことがなぜ効果的なのか
- 今日から始められる初期設定とテンプレートの作成手順
デイリーノートの活用方法を整理し、日々の記録を効率的に残すための参考にしてください。
そもそもデイリーノート(日記)を書くことのメリットとは?

自身を客観的に理解できる
デイリーノートに今の自分の悩みや感情を書き出すことによって、「自分は今こういうことに悩んでいる」といった悩みや、「こういう状況でモチベーションが上がる」といった、自分の状態を客観的に把握できるようになります。
また、感情を書き出すことは、ポジティブな感情であれば自己肯定感の向上、ネガティブな感情であれば、吐き出すことによるストレスの軽減などメンタルケアにも繋がります。
ネガティブな感情や他人の悪口ばかりをアウトプットすると、悪い記憶が定着してしまいます。ネガティブな感情はほどどに、ガス抜き程度に書きましょう。
思考の整理ができる
やるべきタスクや悩み、考えなどを頭の中だけで処理しようとすると、漠然とした不安や疲労感につながることがあります。
そういった頭の中の情報をデイリーノートに書き出すことで、やるべきタスク、悩み、考えが可視化され思考が整理されることに加え、頭の中の不要な考えが吐き出されることから、脳のメモリが解放され頭の回転も速くなります。
ふとした思いつきやアイデアを忘れることなく残せる
「これは使える」と思ったアイデアやふとした気づきも、記録しなければすぐに忘れてしまいます。
デイリーノートを「あらゆる情報を一時的に書き留める場所」として活用することで、貴重なアイデアの取りこぼしを防げます。
断片的なメモであっても、後から見返した際に新しい発想や仕事のヒントとして活用することが可能です。
文章力・アウトプット力の向上
毎日デイリーノートを書く習慣は、効果的なアウトプットの訓練として機能します。
また、自身の思考や感情を日々言語化して書き出す作業を通じて、自然と文章力が鍛えられます。
他人の目を気にする必要がないパーソナルな空間であるため、心理的なハードルを感じることなく、継続的にアウトプット力を向上させることができます。
デイリーノートをObsidianで書く4つのメリット

Obsidianのデイリーノートは、その日の日付をタイトルとしたノートを自動生成・管理する機能です。「デイリーノートを作成する」というボタンをクリックするだけで、その日のメモを取るためのノートが作成されます。
Obsidianでデイリーノートを作るメリットは以下の4つが挙げられます。
情報の集約点(Inbox)になる
その日のタスク、思いついたアイデア、個人的な気づきなど、デイリーノートがあらゆる情報が最初に着地する場所になります。そのため、1日の情報が散らばることなく集約できます。
内部リンク機能で情報がつながる
Obsidianの主要な機能の一つに内部リンク( [[]] )があります。
たとえば、デイリーノートに「今日は 3km[[ランニング]] をした」と記録したとします。
このとき、[[ランニング]] は単なる文字ではなく、関連情報へつながる入口になります。リンク先のノートには、「おすすめのシューズ」「体調の変化」などをまとめておけるため、あとから見返した際に情報をひとつに集約できます。
さらに、別の日のデイリーノートでも「今日は 2km[[ランニング]] をした」と書いていけば、[[ランニング]] のノート側には過去の記録が自然に蓄積されていきます。すると、「いつランニングしたか?」が簡単に振り返られるようになります

このようにObsidianの内部リンクは、毎日の記録をバラバラに保存するのではなく、同じテーマ同士を自動でつなげながら整理できます。
また、内部リンクを増やしていくことで、単なる日記やメモでも、内部リンクを通して情報同士の関係性が見えるようになるため、「過去の経験」と「新しく得た知識」が自然に結び付き、自分だけの知識のネットワークが作られるのも、Obsidianならではの魅力です。

メモを取るハードルが下がる
新しいメモを作るたびに、「どのフォルダに保存するか」「どんなファイル名にするか」を考えるのは意外とストレスがかかります。この小さな迷いが、結果的に「後で書こう」という先延ばしや、挫折の原因になってしまいます。
そこで、「どんな内容でも、まずはデイリーノートに書く」とルールを統一するだけで、判断コストがゼロになり、メモを取るハードルを劇的に下げることができます。
いつ書いたかを分かりやすくなる
メモを「日付」とセットにしておくと、過去の記憶を簡単に引き出せるようになります。 数ヶ月前の短いメモでも、その日のデイリーノートを見返すだけで、「この時はこんな状況で、こう考えていたんだな」と当時の記憶を鮮明に呼び戻すことができます。
デイリーノートの初期設定
デイリーノートを保存するフォルダの作成
- 左サイドバー上部の「新規フォルダ」をクリック

- 新しく作成されたフォルダの名前を入力(例:01_DailyNote)
プラグインの有効化
- 左サイドバー下部の「⚙️(設定)」をクリック
- オプションの「コアプラグイン」をクリック
- 下にスクロールし、「デイリーノート」をオン

各種初期設定
- 「⚙️(設定)」→コアプラグインの「デイリーノート」をクリック
- 「日付の書式」を「○○○○-○○-○○」に設定(例:2026-05-15)
- 新規ファイルの場所をデイリーノートを保存したいフォルダに指定(例:01_DailyNote)

ポイント
起動時に開くファイルをデイリーノートに指定することで、Obsidianを開いた瞬間にその日のデイリーノートが開きます。(デイリーノートがない場合は新規作成されます。)
設定方法は「⚙️(設定)」→「ファイルとリンク」→「起動時に開くファイル」を「デイリーノート」に指定。
デイリーノートのテンプレートの作り方
白紙の状態からノートを書き始めるのは心理的障壁が高いため、毎日書く内容をテンプレートとして用意しておきましょう。
テンプレート用のノートを新規作成
左サイドバー上部の「新規ノート」をクリックし、ファイル名を入力しましょう(例:DailyNote_Template)

デイリーノートだと判別しやすいようにタグ付け
このノートがデイリーノートだと区別できるようにタグを設定しましょう。YAMLフロントマターでプロパティを作成し、タグ付けすることをお勧めします。
- ノート先頭で半角ハイフン(
-)を3回入力します。 - 「tags」を選択し、値をデイリーノートとわかるタグ名を設定します。(例:Daily)

デイリーノートに書く内容を作成
デイリーノートに毎日書きたい事を記入する項目を作成します。何を書いたらいいか分からない方は以下のテンプレートをコピーして利用してください。
## やること・やりたいこと
- [ ]
---
## 今日の出来事・思いつき
-
---
## 1日の振り返り各項目についての解説
箇条書きでも構いません。頭の中を吐き出すように書き出していってください。
やること・やりたいこと
今日やるべきことや、やってみたい事を、Todoリストのように書き出してください。
今日の出来事・思いつき
今日の出来事や思いついた事・アイデア、忘れたくない事を書き出す項目です。
1日の振り返り
1日の終わりには、その日に残したメモをもとに振り返りをしてみましょう。
やること・やりたいことは達成できたのか。その日の出来事に対して、自分はどんな気持ちだったのか。
ポジティブな出来事は、今後の行動に活かせるヒントになります。反対に、ネガティブな出来事も、次に同じような状況に直面したときの貴重な経験として残ります。
日々の小さな記録を積み重ねることで、自分自身の変化や成長にも気づきやすくなるはずです。
テンプレートを管理しやすいように移動
作成したテンプレートを、管理しやすいように移動させましょう。今回は例として、「00_Config→Template」というフォルダ階層を作り、その中に保存したいと思います。
- 新規ファイルを2つ作成し、それぞれ「00_Config」「Template」と名付ける
- 「Template」の中に作成したデイリーノートのテンプレートを入れる。
- 「00_Config」の中に「Template」を入れる
テンプレートとして使用するファイルを指定する
最後に今回作成したテンプレートを、デイリーノートを新規作成した時使われるように設定します。
- 「⚙️(設定)」→コアプラグインの「デイリーノート」をクリック
- テンプレートファイルの場所を、作成したテンプレートが保存されているパスに指定。(例:00_Config/Template/DailyNote_Template)

デイリーノートの使い方
デイリーノートを開くには、左サイドバーの「今日のデイリーノートを開く」というアイコンをクリックすることで、今日のデイリーノートがない場合は新規作成、作成済みの場合は今日のデイリーノートが開きます。
あとはテンプレート通り頭の中を書き出していくだけ。1日の終わりに「1日の振り返り」を忘れずに。

実際に書き込んだ例です。箇条書きで良いので書き残しておきましょう。新しくメモとして残しておきたいものや、以前メモを作成したものは内部リンク( [[]])を使ってリンクしておくのもオススメです。

内部リンクについて
内部リンクは後からつけることも可能です。下記動画の例だと、obsidianというメモを作成すると、リンクされていないメンションに「2026-05-17」のデイリーノートが表示されます。ここでリンクを作成することで、obsidianというノートを開いた時に5月17日に「obsidianの情報はNoteで探せる」などと思い出すこともできます。
まとめ
今回は、Obsidianにおけるデイリーノートのメリットから、初期設定、そして挫折しないためのシンプルな使い方とテンプレートについて解説しました。
デイリーノートは、毎日完璧な文章を書く必要はありません。ふと思いついた一行のメモや、その日の感情を書き残すだけでも、未来の自分にとって非常に価値のある「情報の資産」となります。
まだデイリーノート機能を使っていない場合は、今回紹介した初期設定とテンプレートを活用し、自分だけの「第二の脳」を育てる習慣を始めてみてはいかがでしょうか。