ゲーミングモニター デバイス

【2025年版】もう迷わない!ゲーミングモニターの選び方を徹底解説

ゲーミングモニター が欲しいけど、種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない...
そんな方のために、本記事では後悔しないゲーミングモニターの選び方をわかりやすく解説します。解像度・リフレッシュレート・応答速度といった基本スペックから、用途別に重視すべきポイントまでしっかり紹介しますので、初めての方も安心して読める内容になっています。

ゲーミングモニターとは?

ゲーミングモニターとは、その名の通りゲームを快適にプレイするために特化したモニターのことです。一般的なオフィス用モニターと比べて、動きの速い映像でも滑らかに表示できるよう、次のような特徴を持っています。

高リフレッシュレートでなめらかな映像表現

ゲーミングモニターでは、144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートに対応しているモデルが多くあります。これは「1秒間に画面を何回更新できるか」を示す数値で、数値が高いほど動きがなめらかになります。
たとえば、60Hzのモニターと比べて144Hzのモニターは、FPSや対戦ゲームで敵の動きや視点切り替えがよりスムーズに見えるため、対戦でも有利になります。

応答速度が速く、残像が少ない

「応答速度」とは、画面の色が切り替わる速さのこと。ゲーミングモニターはこの応答速度が1ms前後と非常に高速で、キャラクターの動きやエフェクトの残像感を大幅に軽減します。
これにより、素早い反応が求められるシューティングゲームや格闘ゲームでも、正確な操作が可能になります。

ゲームプレイに特化した便利機能

多くのゲーミングモニターには、以下のような便利機能が搭載されています。

  • ブラックイコライザー(暗い場所を明るく見せる機能)
  • 黒挿入機能(残像感をさらに低減する機能)
  • ゲームモードやFPSモード(映像をゲーム向けに最適化)

これらの機能により、ゲームの没入感や視認性を高められるのがゲーミングモニターの大きな魅力です。

ゲーミングモニターの選ぶ際のポイント

ゲーミングモニターは、ゲーム体験を大きく左右する重要なデバイスです。以下のポイントを理解し、自分のプレイスタイルや環境に合ったモニターを選びましょう。

リフレッシュレート

リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画面を更新する回数を示す数値で、単位はHz(ヘルツ)です。例えば、144Hzのモニターは1秒間に144回画面を更新します。リフレッシュレートが高いほど、動きの激しいゲームでも滑らかな映像を表示でき、動きを正確に捉えることができます。

一般的なモニターは60Hzですが、ゲーミング用途では144Hz以上が主流となっています。特にFPSや格闘ゲームなど、反応速度が求められるジャンルでは、180Hzや240Hz以上の高リフレッシュレートのモニターが有利です

応答速度

応答速度は、画面の色が切り替わる速さを表し、単位はms(ミリ秒)です。例えば1msと表記されているモニターの場合、モニターに表示されている映像が次の映像に切り替わるまでに1msかかるという意味になります。

応答速度の数値は小さくなればなるほど映像の切り替えにかかる時間が短くなるため、映像の表示が滑らかになり、残像感やブレが抑えられます。

基本的には1ms(GTG)以下のゲーミングモニターを選べば間違い無いです。近年有機EL(OLED)を用いたゲーミングモニターも販売されており、そういったモニターでは応答速度が0.03msなど非常に早い応答速度を持つため、気になる方はチェックしてみて下さい。

GTGやMPRTについて

応答速度によく使われる単位として「GTG」「MPRT」があり、1ms(GTG), 1ms(MPRT)と記載されます。これらは計測方法が異なるため同じ1msでも違いが生じます。

  • GTG
    「Gray to Gray」の略。モニターの色が中間色→中間色と変わるまでの時間を計測したもの。
  • MPRT
    「Moving Picture Response Time」の略。モニターの色が黒→白→黒と変わる時の時間を計測したもの。

黒→白→黒と色を変化させるより、色を組み合わせて表示する中間色→中間色の方が、画面の切り替わりに時間がかかります。
そのため、1ms(GTG)と1ms(MPRT)では同じ1msでも、GTGの方がMPRTよりも応答速度が速い事になります。

しかし、応答速度については理論値かつ黒挿入機能等を使用した場合の速度のため、基本的にはGTG 1msと表記されているものでも実際には3ms程となります。

パネルの種類

モニターのパネルには現在4種類あり、それぞれ特性が異なります。

パネルメリットデメリット向いている用途
IPSパネル・色が美しい
・高い色再現性
・広い視野角
・そこそこ速い応答速度
・ゲームからクリエイティブまで幅広く対応
・TNより応答速度が遅い
・コントラストが低い
・ゲーム全般
・写真、動画編集
・映像鑑賞
TNパネル・応答速度速い
・価格が安い
・視野角が狭い
・白っぽい
・競技性の高いFPSゲーム
VAパネル・色が美しい
・広い視野角
・コントラストが高い
・応答速度が遅い・MMORPG・グラフィック重視のゲーム
・映像鑑賞
OLED(有機EL)・優れた色再現性と視野角
・応答速度が非常に早い
・無限のコントラスト比
・価格が高い
・焼き付きのリスク
・全ての用途に最適

どんな用途でも基本的にはIPSパネルを選択すれば間違い無いです。予算が許すのであればOLED、とにかく応答速度を重視する場合はTNパネルを選択しましょう。

解像度

解像度は、モニターが表示できる画素数を示し、画質や作業領域に影響します。

  • フルHD(1920×1080):標準的な解像度で、多くのゲームやコンテンツに対応。価格も比較的手頃です。
  • WQHD(2560×1440):フルHDよりも高精細で、作業領域も広がります。ゲームと作業の両立を考えるユーザーに適しています。
  • 4K(3840×2160):非常に高精細な映像を表示できますが、高性能なGPUが必要となります。映像制作や高画質を求めるユーザー向けです。

自分のPCの性能や用途に合わせて、最適な解像度を選びましょう。

画面サイズ

ゲーミングモニターにおすすめの画面サイズは24~27インチです。デスクに座って画面を見た際、画面全体をあまり視線を動かさずに把握しやすいためです。

特に24インチはプロや大会でも使用されている画面サイズのため、FPSや格闘ゲームなどの対戦ゲームをプレイする方に特におすすめです。

また、MMORPG等グラフィックを重視したゲームをプレイする方には30インチ以上のWQHD~4kのモニターを選ぶことで、迫力と没入感を楽しむことが出来ます。

ゲーム向け機能

ゲーミングモニターには、ゲームプレイをサポートする様々な機能が搭載されています。以下のような機能があると、より快適なゲーム体験が可能です。

メーカーによって機能名が違うため、購入時には確認が必要です。

画質調整

画面の色味を強調する機能です。ゲームでは少し色褪せた色が採用されることが多く、敵などのターゲットの視認性が悪くなりがちです。画質調整機能では、色味を強調して画面を鮮やかにし、視認性をアップできます。

おすすめはBenQの「Color Vibrance」、INZONEの「画質モード(FPS Pro)」です。

メーカー名機能名
BenQColor Vibrance
INZONE画質モード
ASUSGame Visual
AcerGame View
LGゲーミングモード
Pixioビジュアルプリセット
JAPANNEXTピクチャーモード

暗所補正

画面の暗い部分を明るく補正する機能です。特にFPSゲームでは、室内や暗いシーンでも敵を視認しやすくなるため有利になる機能です。

BenQの「Black eQualizer」やINZONEの「ブラックイコライザー」、LGの「ブラックスタビライザー」などがあります。

メーカー名機能名
BenQBlack eQualizer
INZONEブラックイコライザー
ASUSShadow Boost
Acerブラックブースト
LGブラックスタビライザー
Pixioブラックイコライザー
JAPANNEXTBlack Level

黒挿入(残像低減)

黒挿入機能とは、フレームとフレームの間に真っ黒のフレームを挿入することで残像感を軽減する機能のことです。残像感が軽減することによって視認性が向上します。

しかし、低価格帯のゲーミングモニターに搭載されている黒挿入機能は、使用することで画面が暗くなるデメリットもあります。

次の動画はBenQのゲーミングモニターに搭載されている黒挿入機能「DyAc」を使ったゲームプレイ映像です。黒挿入機能を有効にしている画面では残像感によるブレが低減されていることが分かります。

メーカー名機能名
BenQDyAc™ / DyAc+™ / DyAc™ 2
INZONE-
ASUSExtreme Low Motion Blur
AcerVRB(Visual Response Boost)
LGMotion Blue Reduction
PixioMPRT
JAPANNEXTMPRT

PS5やXbox Series Xユーザーは接続端子に注意

PS5やXbox Series Xは、最大で4K解像度・120FPSの映像出力に対応しています。ただし、モニター側が「HDMI 2.1」に対応していないと、4K/120FPSでの表示ができないため、PS5, Xboxユーザーはモニター購入時、HDMI 2.1に対応しているか確認しましょう。

その他の機能

FreeSync・G-SYNC

G-SYNC(NVIDIA)やFreeSync(AMD)は、映像のズレ(ティアリング)やカクつきを防ぐ技術です。映像とフレームレートを同期させることで、なめらかな表示が可能になります。

MMORPGやオープンワールドなど映像美を楽しむゲームでは、搭載モニターがおすすめです。
一方で、FPSなどの対戦ゲームでは遅延がわずかに増えることもあるため、重視しすぎなくてもOKです。

HDR

HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」の略で、映像内の明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くといった表現できる明るさの幅を拡大する技術です。

HDR400, HDR600, HDR1000というように、数値が上がっていくほど性能が向上する一方で、モニターの価格や要求スペックが上がっていきます。

MMORPGや映像を高いクオリティで楽しみたい方はHDR 600以上のものを、それ以外の方はHDR400のものを選ぶのをおすすめします。

パネルの表面加工

モニターの画面表面には、「グレア(光沢)」と「ノングレア(非光沢)」という2つの加工があります。

  • グレア(光沢)パネル:発色が鮮やかで映像がきれいに見える反面、光の映り込みが起きやすく、照明や日差しがある環境では見づらくなることがあります。
  • ノングレア(非光沢)パネル:光の反射を抑える加工がされており、目が疲れにくく、長時間のゲームプレイにも向いています。

反射の少なさや目の疲れにくさを重視するならノングレアがおすすめです。

エルゴノミクスデザインのモニタースタンド

モニターアームを使っていない場合は、高さや角度調整ができるスタンド付きのモニターを選ぶのがおすすめです。視線の位置に合わせて画面を調整できるため、姿勢が崩れにくく、長時間でも快適にゲームをプレイできます。

目の疲れを低減する機能

長時間のゲームプレイで目の疲れを感じやすい方には、「ブルーライトカット」や「フリッカーフリー」といった機能が役立ちます。

  • ブルーライトカット:目に負担をかけやすい青色の光を抑えることで、目の疲労や寝つきの悪さを軽減します。
  • フリッカーフリー:画面のちらつきを抑える機能で、長時間見続けても目が疲れにくくなります。

快適にゲームを楽しみたい方は、こうしたアイケア機能が搭載されているかもチェックポイントです。

用途別に選ぶおすすめスペック

スペック早見表

ゲームのジャンルやプレイスタイルによって、最適なモニターのスペックは異なります。以下の表を参考に、用途に合ったモニターを選びましょう。

用途リフレッシュレート応答速度パネル解像度画面サイズ
FPS・対戦ゲーム180Hz以上1ms以下IPS / OLED / TNフルHD ~ WQHD24~27インチ
MMORPG144Hz以上5ms以下IPS / OLED / VAフルHD ~ 4K27インチ
PS5 / Switch / Xbox60 ~ 120Hz5ms以下IPS / OLEDフルHD ~ 4K24 ~ 32インチ
動画編集等作業兼用144Hz以上5ms以下IPS / OLEDWQHD ~ 4K27〜32インチ

FPS・対戦ゲーム

FPSや対戦ゲームではリフレッシュレート・応答速度が特に重要です。リフレッシュレートは180Hz以上、可能であれば240Hz。応答速度は1ms以下のものを選べばApexLegendsやValorantといったゲームを快適に遊ぶことが出来ます。

また、モニターサイズも重要で24 ~ 27インチのものを選びましょう。これらのサイズを使用することで、モニター全体を視界に収めやすく、画面に映る情報を一目で確認することが出来ます。

MMORPG

MMORPGやストーリーゲームでは、解像度や画面サイズが大きいものを選ぶのがおすすめです。パネルもIPSパネルやVAパネル、OLEDが採用されたモデルを使うことで、美しいグラフィックを楽しむことが出来ます。

また、MMORPGに対人戦コンテンツがある場合は、リフレッシュレートや応答速度も重要になってきます。

PS5 / Switch / Xbox

PS5などの家庭用ゲーム機ではリフレッシュレートが最大120Hzとなっているため、モニターのリフレッシュレートは144Hz以下のものを選びましょう。解像度と画面サイズはFPSなど対戦ゲームを遊ぶ方はフルHD~WQHDの24~27インチを、迫力や没入感を重視したい方はWQHD~4Kの27インチ以上のモニターを選択しましょう。

また、4K120Hzでの表示やVRRを利用するためにHDMI 2.1に対応したゲーミングモニターを選ぶ必要があります。

動画編集等作業兼用

動画編集など作業とゲームを兼用するなら、WQHD解像度・27〜32インチのモニターが快適です。作業領域が広く、細かな編集もしやすくなります。

リフレッシュレートは144Hzあれば操作も滑らかで、ゲームも十分楽しめます。応答速度は5ms以下が目安。

パネルはIPSやOLEDがおすすめで、色再現性に優れ、編集作業や映像鑑賞にも適しています。

まとめ:目的に合ったモニター選びが大事

ゲーミングモニターは、ただ映像を映すだけでなく、ゲームの快適さやパフォーマンスにも直結する重要なアイテムです。リフレッシュレートや応答速度、解像度、パネルの種類など、用途に合わせて注目すべきポイントは変わります。

とくにFPSや格闘ゲームでは高リフレッシュレート・低遅延が求められますし、RPGや作業用途では解像度や画面サイズの快適さが重要になります。さらに、目の疲れを軽減する機能や、モニタースタンドの調整性能も長時間使用するなら重視したいところです。

自分のプレイスタイルや使い方に合ったスペックをしっかり把握し、後悔のないモニター選びをしましょう。

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